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どうも、ぱいたん(@paitanblog)です。
担当しているプロジェクトの納期が迫っていて、なかなかにハードな日常を送っております。
いやぁ……
のんびりとした休日って、本当にいいものですわ……
あぁ……
いいですわぁ……
ああぁぁ……
……よし、切り替えていこう!!
切り替え大事!!
わっしょいわっしょい!
さてさて!
前回の記事では「そもそもゲームプランナーって何してんの?」という内容で、つらつらと僕の仕事について綴っておりました。
わりとニッチな内容ですが読みやすく書いたつもりなので、ゲーム業界を目指す人だけでなく、ゲームの裏側に興味のあるゲームファンの方にも読んでいただけると嬉しいです!
そして今回は、より実戦(?)向けの内容として、いざゲームプランナーを志した際に知っておきたい、3つのポイントをまとめてみました。
ちょうど就活真っ盛りの学生さん、そしてゲーム業界への転職を考えている社会人さん、ぜひぜひ夢に向けての参考になさってくださると泣いて喜びます!
目指せ、憧れのゲームプランナー!
プランナーになるには、何を勉強しておけばいい?
まずは僕が学生の頃に悩んでいた、こんな疑問について。
ゲームクリエイターになるには、何を知っていればいいのか、何ができればいいのか……?
プログラマーなら、プログラム!
デザイナーなら、デザイン!
これを頑張る!
わ か り や す い !
(もちろん大変なことだし、それだけでOKなわけじゃないけども)
じゃあ、プランナーって何すりゃいいの?
面白い企画書を書く練習すんの?
めっちゃゲーム遊んでたらいいの?
とりあえず、最新のゲーム機を買い揃えたらいいの?(わくわく!)
そんなことを考えていた時期が、私にもありました。
そして正直な話、学校を卒業しても答えは出ませんでした。
でも、実際にプロの現場でプランナーとしてゲーム開発に携わり、いろんなプランナーと仕事をするうちに、僕なりの答えが見えてきました。
複雑なことは何もなく、すごくシンプルなことです。
ですが、なかなか学校では教われないことでもあります。
では、プランナーを目指している人は、具体的に何をすればいいのか?
これまでの僕の経験から気づいた3つのポイント、紹介します。
プランナーを目指すなら、押さえておきたい3つのポイント
1.客観的な意見を取り入れる
まずはこれ。
具体的には、自分のアイデアや考えを、ほかの人に見たり聞いたりしてもらうってことです。
重要なのは、自分の考えに対して、どう思ったかの評価や感想をもらうこと。
プランナー志望の学生(数年前の僕も含む)に多いのが、自分の脳内だけで面白さが大爆発して、マイワールドにどっぷり浸りながら書き上げた企画書をドヤ顔で披露する、という展開。
学校の授業で書いたのであれば友達や先生から意見をもらう場があるわけですが、そこで否定的な意見が飛んできた時に受け入れられるかどうか、というところも重要になります。
肯定意見だけを受け入れて、否定意見はスルーしたい、という気持ちは痛いほどわかります。
ただ、客観的に見て否定意見が出ている以上、その企画書やアイデアを己の武器として就活に挑むのは得策とは言えません。
だって、採用担当者は間違いなく客観的な目で見てくるので。
「俺のアイデアは、わかるヤツならわかってくれるはずだ!!」
という勢いで作った企画書は、だいたいの場合『わかるヤツ』に出会えず撃沈します。
お気を付けください。経験談です。
否定意見には、必ず重要なヒントが隠れています。
否定意見を乗り越えた時、あなたのアイデアは戦闘力53万を遥かに超え、きっと悟空も思わずワクワクするようなスーパーアイデアとして生まれ変わります。
ぜひ、いろんな人に意見をもらえる環境で否定を恐れずに己の武器を磨き、思考が鎖国化しないようにしてみましょう。
※ちなみに
否定意見に反発する場合、自分がその理由を明確に説明できるのであれば、自分の考えを通してみるのも面白いかもしれません。
書いた本人がどうしても譲れない部分なのであれば、そこは曲げる必要はないと思っています。
なぜなら、そこが本人としては一番の押しどころで、アイデアの核であるはずなので。
それで戦ってみてダメそうなら、次のアイデアで戦うまでです。
2.ゲーム以外の趣味を持つ
次はこれ。
直接は関係なさそうで、意外と大事です。
ゲーム大好き!!
ゲームさえあれば何もいらない!!
ゲームこそ神々の産物なりぃぃ!!
という気持ちは大事なので持ち続けてほしいですが、『浅く広く』でもいいので、他にも楽しそうなことに触れてみてほしいんです。
なぜかというと、想像は自分が過去に蓄えた知識の範疇を越えないからです。
どんな斬新なアイデアも、きっと既存知識の組み合わせになっているはず。
エンターテインメントの引き出しをたくさん持てるよう、なるべく多くのことに興味を持ち、いろんな楽しみを味わってみてください。
楽しそうなことを探し出すためのアンテナは、自分次第で鍛えることができます。
逆に、鍛えていないとすぐに衰えるし、いざ仕事で忙しくなってからでは鍛えなおすことも難しくなります。
なので、可能であれば時間に余裕があるうちに、たくさん楽しいことを経験してみてください。
また、この記事の主旨とは少し外れてしまいますが、ゲーム以外に趣味を持つことはメンタルヘルス的にも効果があります。
『趣味を仕事にする』ことについては賛否両論あるわけですが、自分のアイデアで人を楽しませることが好きなゲーマーだった僕にとって、ゲームプランナーという職業は最高にクールで魅力あるお仕事だと本気で思っています。
ただ、そんな僕でも仕事で気持ちが疲れてしまったときは、大好きなゲームを心から楽しめなくなってしまう時があります。
そんなとき、気分転換のためにゲーム以外でも没頭できる楽しみを持っておくというのは非常に大事なことだと思っています。
僕にとって、それはディズニーだったり、サッカーだったりします。
夢の国で感動をもらったり、芝の上で友達とボールを追っかけまわす時間は、ゲームに熱中しているときと同じぐらい大切なものです。
ゲーム業界に限らず『ストレスの発散や息抜きがうまい人』というのは、それだけで素晴らしい才能を持っているなーと羨ましく感じますね。
長い人生、家でも会社でも大好きなゲームとともにずーっと歩んでいくためにも、ゲーム以外の趣味を探すことをオススメします。
3.会話を楽しむ
最後は、僕が特に重要だと感じていることです。
親でも、友達でも、近所のおじいちゃんでも、とにかくいろんな人とおしゃべりを楽しんでください。
最近あった楽しかったこと、今度出るゲームの話、そこらへんを歩いてる犬の話、なんでもいいんです。
(ついでに、僕のブログのことも話題にしてくれると嬉しいです!)
ここで大事なのは、ペテン師のような巧みな話術ではなく、相手と会話のキャッチボールができているか、ということ。
相手の意見をねじ伏せて打ち負かすのではなく、双方が笑顔で完結する会話が理想です。
というのも、ゲーム開発は作ったゲームを通じてユーザーに楽しんでもらうお仕事です。
ですが、ゲームを開発するのは自分ひとりではありません。
何人ものチームメンバーとの間で自分たちが目指す面白さを共有し、そこへ向かって一緒に仕事をします。
なので、我々プランナーが考えた仕様や面白さは、ユーザーよりも先に、チームメンバーに伝えることになるんです。
「こんな面白いこと考えたよ」ということを、ちゃんと伝えないと開発が進まないんです。
「これ面白いでしょ、だから作ってよ」というスタンスでは、うまくいくはずないですもんね。
ユーザーに届けるための流通とか、マネタイズとか、そんな複雑なことはひとまず置いといてOKです。
ぶっちゃけ僕も詳しくありません。
こんなことできたら面白そうじゃない?
おっ、そのアイデア面白いね!
じゃあ、こうやって作ればいいんじゃね?
デザイン案、作ってみたよ!
なにこれ、超かっこいいじゃないっすか!
なんて会話をきっかけとして良いスパイラルが生まれる環境こそ、僕はゲーム開発で一番大事だと思ってます。
やはり何をするにも『自分の考えを伝える力』は重要で、ここが優れているプランナーは自分のアイデアを本当に面白そうに、いきいきと話します。
すると、周囲も「それは面白そうだ!」と賛同してくれやすいように思いますし、目指す面白さの共有ができると『みんなで共通の目標に向かって走ってる感』が生まれます。
この一体感の維持は、数か月から数年の長期にわたるゲーム開発を戦い抜くうえで非常に大切なものだと感じます。
プランナーでもプログラマーでも、そうやって共通の目標に向けて楽しくコミュニケーションが取れる人とは、僕もぜひ一緒にゲームを作りたいなと思います!
今回のまとめ
以上、プランナーになるために意識しておいたほうがいい3つのポイントをご紹介しました。
いずれも学校の授業で習うようなものではありませんが、僕の経験上、これだけは押さえておいてほしいという内容です。
ミュージシャンも、芸人も、宝塚歌劇団も、YouTuberも、パッと見は華やかで夢がありますが、やはり過酷な裏側があるものです。
ゲームプランナーだって同様で、夢と憧れだけで飛び込めば間違いなく苦労します。
でも、僕は連日の激務の中でも「プランナーの道を選んでよかった」と思える瞬間のために頑張れています。
プランナーになる夢を一番近くでずっと応援してくれたお母さんに、初めてスタッフロールにプランナーとして名前が載ったゲームを遊んでもらえたとき、それまでの人生が丸ごと報われたような気がして本当に嬉しかったです。
僕が書いたちょっとしたテキストをTwitte上で「最高」と話題にしてくれた人を見かけたときは、こちらこそ最高でした。
ディレクターとして某イベントにお呼ばれしたときは、発売を楽しみにしていたとお客さんから直接声をかけていただいたことが今でも忘れられません。
そんな瞬間がたまらなく嬉しくて、励みになって、また頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
これを読んでいるあなたが、もしゲーム業界を目指しているのなら。
日々の努力と、ゲーム愛と、そして僕のブログを参考にして、どうか夢を叶えてくれると嬉しいです。
おわりに
さて、次回はプランナーについて書く記事の締めとして、僕が実際に会社で行ってきたプランナーのリアルな業務内容について綴ります。
実務で必要になったスキルも実例と合わせてまとめておくので、業界を志望される方は、ぜひこちらも参考になさってください。
そして出だしから一直線にニッチな方向へ突っ込んでいく当ブログ、果たして需要はあるのか否か?
さてさて乞うご期待!
ではでは!
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