こんにちは、ぱいたんです。
KOFシリーズに関しては初心者のスト5勢が、最新作『KOF15』で「そこそこ強い」を目指す連載の第2回です。
【ゆるやか連載】KOF初心者のスト5勢が、KOF15で「そこそこ強い」と呼ばれるまでの軌跡【その1】
衝動買いしてから今日まで、スキマ時間を見つけては少しずつプレイして、合計7時間ぐらいプレイした状態です。
いつもは初プレイする格闘ゲームでも少し操作を覚えたら早々にオンライン対戦をやりたくなるタイプなのですが、今回はしっかりKOF文化に馴染もうと思い、「トライアルモード」で全キャラの全コンボをクリアするまで対戦しないという目標を設定しました。
(※トライアルモード = 1キャラにつき5つのサンプルコンボに挑戦するモード)
7時間経過した段階で全コンボをクリアできたキャラは、39キャラのうち24キャラ。
なんとか後半戦まで来ました.....!
はじめは「2~3時間あれば20キャラぐらい行けるっしょ!」と思って始めたのですが、おかしいですね...。
スト5で培った技術が生きる場面はありつつも、そうでない場面や、むしろスト5経験が足を引っ張った部分もあり、正直めちゃくちゃ苦戦しています。
というわけで今回は、主にKOFで僕がぶち当たった壁についてのお話です。
まずは基本を知ることから始めるぞ
何はともあれ、まずはゲームの基本操作を学べる『チュートリアルモード』からスタート。
コンボの練習をするにも、基礎知識は大事です。
慣れ親しんだストリートファイターシリーズとは操作感やルールが大きく違うので、久々にKOFのお作法を学ぶのは新鮮で楽しいですね。
僕がKOFの文化に飛び込んでみて、とくに意識の切り替えが必要だと思ったのは、以下のような違いでした。
(ダッシュから投げる場合は、いったんレバーを入力しなおして強攻撃を押す意識が必要)
(画面端を背負った状態で投げるときはK投げを意識したい)
(つまり密着時は投げと下段が択になっている)
(「通常ジャンプ攻撃」「大ジャンプ攻撃」「通常技」は動作中も被カウンター扱いにならない)
(スト5ではしゃがみ強Kをガードすると反撃確定の場面が多いが、逆に反撃を受ける可能性あり)
スト5勢が『KOF15』で向き合うべき2つの壁
KOFでスト5勢がつまづきやすいポイントは、2つあると思っています。ひとつは、コマンド入力の判定がスト5よりもシビアなこと。
もうひとつは、レバー入れ攻撃(特殊技)がコンボに組み込めることです。
コマンド入力の判定がスト5よりもシビア
格闘ゲームには「簡易入力」という概念があり、たとえば昇龍拳(623+P)なら「323+P」でも出るなど、コマンドの一部が変更・省略されても技が出る仕様になっています。
コマンド入力の表記は、定番のテンキー表記で。
これにより、ある程度アバウトな入力でも技が出せるし、複雑なコマンドの技でも工夫次第で入力しやすくなります。
ただし、この簡易入力によって許されるアバウトさの度合いはゲームによってさまざまで、スト5では許容範囲が比較的広めに設定されています。
KOFでもある程度は簡易入力が可能ですが、スト5の簡易入力に慣れていた僕はコマンドの正確性が未熟だったようで、スト5では余裕で出せていたはずの波動拳や昇竜拳のコマンドが、KOFだと3回に1回程度しか出せなかったのです。
子供の頃からよく知っている初歩的なコマンドの技が、こんなにも出せないものか...とショックでした。
どうやら僕は忙しいコンボなどで焦ると「214+P」の「1」や「4」が入力できていなかったり、入力の最後にレバーが上に反発して「2148+P」になったりしていました。
この入力精度の甘さは、とくにKOFシリーズでは主流の「波動+半回転コマンド(2363214、または2141236)」で大きく影響が出ました。
比較的ゆっくり正確に入力したつもりで、頭ではちゃんとレバーが正しいコマンドを描いているつもりでも、実際はどこかで入力がミスっていた...ということが頻繁に発生。
解決策は「ちゃんと入力する」とか「コマンドの最後でレバーをしっかり止める」とかの単純な話なのですが、手に染み付いた入力の癖を矯正するのは、なかなか難しいものです。
このあたりの問題点は、もともとKOF15のベータテスト版をプレイした時にうすうす気づいていて、これを機に「自分の入力精度の低さを鍛えなおしたい」という思いも、KOF15の購入を決めた理由のひとつでした。
思うように技が出せず、あまりの自分の下手さに最初は心が折れかけましたが、格闘ゲームを遊び始めた頃ってこんな気持ちだったのかな〜なんて思いつつ、今は「技が出せた!」という初歩的な喜びと上達していく過程を楽しめるようになっています。
ここまで24キャラ・120種類のコンボを経験して、だんだんコマンド入力のコツを掴んできたので、今後の自分の成長に期待です。
レバー入れ攻撃(特殊技)がコンボに組み込める
「コマンド入力は、少し意識を変えるだけで入力しやすくなる」というのは格ゲーあるあるです。
たとえば、昇竜拳コマンド(623+P)が苦手な人にアドバイスをするとき、「歩き(6)ながら波動拳(236+P)」という入力イメージを伝えることがあります。
この入力、実際は「6236+P」という昇竜拳(623)と波動拳(236)のコマンドが混ざった状態になりますが、「波動拳よりも昇竜拳の入力を優先する」という内部仕様により、このコマンドを意識すれば昇竜拳が出しやすくなるというわけです。
(よくある話ですが「前に歩きながら波動拳を出そうとすると昇竜拳が暴発しちゃう現象」は、この仕様が原因です)
その応用編として、入力猶予が短くて手元が忙しくなる「弱パンチ(弱P)→昇竜拳(623+P)」というコンボも、コマンドを分割して、
と入力することで、比較的簡単に入力できます。
これも、スト5プレイヤーであればよく使うテクニックです。
僕もスト5では昇竜拳コマンドがあるキャラを使っていたので、このテクニックは頻繁に活用していました。
それがKOFで仇となりました。
KOFでは各キャラに「特殊技」と呼ばれるレバー入れ攻撃(4+P、6+Pなど)があり、この特殊技が基本コンボに組まれることも多いです。
スト5でも中段攻撃などで特殊技は存在しますが、基本的に他の技からキャンセルしたり、他の技へキャンセルしたりはできず、単発で使う技がほとんどでした。
これの何が困ったかというと、たとえばKOFで「弱P→昇竜拳」を出したいとき。
スト5の経験をいかして、
というテクニックを使いたいのですが、使用キャラに「6+弱P」で出る特殊技があった場合、「特殊技→昇竜拳」になってしまうのです。
特殊技から昇竜拳が連続ヒットするキャラであれば実戦で大きな問題はないのですが、トライアルモードは決められたルート以外のコンボではクリアになりません。
小手先のテクニックには頼らず、ちゃんと「弱P→623+P」を入力する必要があったので、ここはスト5に最適化されたコマンド意識が仇になった部分です。
また、KOFでよく見る「2+P → 6+P」などの特殊技を絡めたコンボも、レバーを1/4回転させて「2+P → 36+P」と入力してしまうと、6+Pの技ではなく236+Pの技が出てしまうので、3を経由しないように「2!」「6!」を意識してレバーを動かす必要があり、これも苦戦しました。
KOFをプレイし始めてから異文化の壁にぶち当たる日々ですが、一喜一憂しながら上達していく自分の成長が画面上で目に見えるので、非常に楽しいです。
これが格闘ゲームの根本的な楽しさのひとつだと思うので、今回こうしてKOFに挑戦して、壁にぶち当たってみて良かったなと思います。
使用キャラ決め(途中経過)
現時点でトライアルをクリアした24キャラのうち、コマンドやコンボが手に馴染み、なんとか戦えそうだと感じたのは以下の11キャラです。
現在の進捗はコチラです
まずは慣れないKOF文化の中でもしっかりと戦えるようになりたいので、主要な技のコマンドのわかりやすさや、落ち着いて正確なコマンド入力を心掛けられるように「ひとつの攻撃の動作・演出が比較的長めのキャラ」であることが選考のポイントです。
素早く単発ヒットする攻撃からコンボを繋ぐことや、複雑なコマンドが求められるキャラだと、どうしても入力を焦ってしまいがち。
とくにゲージを使ったコンボが気持ちいいゲームなので、コンボのチャンスが来たときの入力難易度は、KOFを楽しむうえで初心者ほど重視したいポイントだと思います。
だんだんコマンド入力にも慣れてきて、トライアルモードがより一層楽しくなってきました。
引き続き、楽しみながら挑戦していくぞー!
未知との遭遇、残り15キャラ
残り15キャラ!
このままの勢いでやったるでー!