ぱいたんイズム

とあるゲームプランナーが思いつくまま書くブログ

女性6人組アカペラグループ《宝船》のライブに行ってきた話と、皮付きかりかり豚がマジやばい話。

アカペラ、僕はすごく好きです。

近頃は音楽番組やCMでもよく見かけるようになった、楽器を使わずに人の声だけで歌ってるアレのことですね。

声だけで様々な音を表現する技術の高さと、楽器に捕らわれないがゆえの自由度、そして流動性と一体感。


今回はライブで生のアカペラを堪能して、改めて「アカペラっていいよね」という気持ちになったので、そんなアカペラについてお話をしたいわけです。

日本でアカペラといえば?

あなたが「アカペラ」と聞いて思い浮かぶのは、どのグループでしょう?

日本のアカペラボーカルグループとして広く知られているのは、ゴスペラーズとか、RAG FAIRとか、最近だとLITTLE GREE MONSTERあたりですかね。

あとは某CMで一気に知名度を高めたであろう、Pentatonix(ペンタトニックス)も、非常に魅力あるアカペラグループです。

「ペンタなんとか」って誰だよ知らねーよという方も、パズドラのCMの人と言われれば思い出すはず。たぶん。



ゴスペラーズは昔から王道スタイルで根強い人気を誇っていますが、現在の日本におけるアカペラ文化を加速させた功労者を挙げるとき、TV番組「ネプリーグ」内のハモネプというコーナーは欠かせません。

このハモネプ、若い人は知らない人も多いかと思うので補足しますと、「全国の学生たちがグループを組んで、アカペラ日本一を目指し競い合う」という、いわばアカペラ甲子園的な企画です。


「ハモネプ世代」の話

ハモネプに出場する学生たちは、歌がうまいのはもちろんのこと、本当に自由に、楽しそうに、カジュアルに、全身でアカペラを満喫しているように見えました。

従来のアカペラが持っていた
「ディナーショーが似合う、しっとりとしたコーラスが魅力」
とか
「いい歳の取り方をした大人が嗜むもの」
というイメージは良い意味でブチ壊され、J-POPあり、アニソンあり、ロックも、ダンスも、もちろんバラードだってありの、まるでサーカスショーのようなフリースタイルアカペラが次々と展開されます。


お茶の間で若者たちが見る番組で、学生たちが歌う全力アカペラ。


ここで、当時彼らと同世代であった僕たち(今の20代後半~30代半ばぐらい?)の多くが

アカペラ、かっけーー!!(゚∀゚*)

となったわけです。

もちろん、僕もその一人です。


今ではYouTuberのヒカキン氏やダイチ氏などで有名な「ボイスパーカッション(または、ヒューマンビートボックス)」も、ハモネプで一気に知名度を高めた文化だと思います。

そもそも、ダイチ氏はハモネプに出てから有名になっていった人ですね。


あと、いまや超有名人の"珍獣ハンター"イモトアヤコ氏だって、かつてのハモネプ出場者だったわけで。

本当に楽しそうに歌ってたし、なんなら今とそんなに芸風(?)変わってないし、その雄姿を今の若者にも知ってほしい。(←これ言うたびに僕のオッサン度が増していく)


神戸ぶらり旅

ちょっと長めの前置きはここまで。

というわけで先日(5/14)、宝船という女性6人組アカペラグループのライブがあったので、会場である新神戸オリエンタル劇場まで行ってきました。



電車にゴトゴト揺られ、神戸に着いたのがちょうどお昼どき。

会場に行く前に、ちょっと腹ごしらえを・・・と商店街をウロウロしていると、なにやら中華街っぽい街並みを発見。

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入る前から香るチャイナ感、なんだか楽しそうな雰囲気。

こりゃもう行ってみるしかない!


というわけで好奇心にまかせて足を踏み入れると、さっきまでの商店街とは明らかに違う、まさに「別世界」と思えるほどの異質な活気を全身で感じます。

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うまそうな焼き饅頭、唐揚げや春巻きの露店、中華風ハンバーガー、そして肉まん・・・

すげぇ、なんだここ・・・!!!!



にぎやかなチャイナタウンをぶらりと楽しみ、ふと路地に抜けると、今度はジャパニーズテイストな風景がお出迎え。


・・・むむっ?


この店、気になる・・・。

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店の外にあるメニュー黒板(写真撮り忘れた)を見ると、

「(土日祝限定)皮付き豚バラかりかり焼の和え麺」

の文字。


なにそれうまそう。

この店に決めた。


入店。



腹が減ってはアカペラ聞けぬ

カウンターに座り、お目当ての和え麺とミニ蒸し鶏丼のセットを注文。

ちょいと狭めの店内を一人で切り盛りするオッチャン。


せわしなく動いているオッチャンの様子を眺めること数分、ついに出てきたのがコチラ。

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うまい。


麵もうまいし、蒸し鶏もうまいし、もう何もかもうまいのだが、特にかりかり豚のかりかり具合が新感覚でマジやばい。(語彙力ゼロ)

皮の部分がクリスピーな状態までガッツリ焼かれていて、肉の部分は柔らかくジューシー。

その触感のコントラストが、とにかく超うまかったわけですよ!



どうやら今回注文したブタメン(雑な略称)は期間限定メニューだったようで、普段のオススメは海老ワンタンのラーメンっぽい。

次回はそれ食べる。



ちなみに、貪るように麺を喰らっているとき、カウンターの張り紙がいくつか視界に飛び込んできます。

その中でも、妙にFacebookやってますアピールが印象に残っていたので、とりあえずFacebookリンク貼っておきますね。

かりかり豚の写真もあったので、気になる方は覗いてみてください。

【香港麺専家 天記 Facebook】



そもそも宝船とは?

さてさて、お腹を満たして会場に到着し、受付でチケットを引き換えます。

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ところで、冒頭からちょこちょこ名前が出てきましたが

「そもそも宝船ってどんなグループ? 初耳なんだけど」

という人も多いはず。


そこで、まずは軽く紹介を。

  • 2002年に神戸で結成された女性だけのアカペラグループ
  • メンバーチェンジが何度かありつつ、現在は6人組
  • 育児奮闘中のママさんもいれば、海外在住で活躍するメンバーも在籍
  • 2009年にオーストリアで開催された世界最大規模のアカペラコンペティション「Vokal.total」のポップス部門で準優勝、ジャズ部門で優勝(日本人初!)

ライブが中心で、あまりテレビ露出は多くないのでご存じない方も多いですが、なかなかの実力と実績を持った日本が世界に誇るアカペラ集団なのです。



ようやくライブの話

この日は、一時的な活動休止を挟みつつの宝船15周年を記念したライブでした。

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宝船のライブに参戦するのは、これで2回目。

普段あまり着ないジャケットでめかしこんで、ちょっとだけフォーマルなスタイルで参戦しました。


場内は年配の方から、わりと若めの女性客まで、たくさんの人でほぼ満員。

若い男性客はちょっと少なめの印象。


ライブの内容については「文字で読むよりも、ぜひ実物を生でどうぞ」というタイプなので今回は割愛しますが、本当に素敵な時間を過ごしました。


しっとりバラード曲では、薄暗く静まりかえった場内にいる全員が、世界レベルの技術に酔いしれる。

アップテンポな曲では、空間を一気に支配するような力強い歌声を目の当たりにして、鳥肌たちもスタンディングオベーション。

会場全体がひとつになって大盛り上がりのアンコールまで全曲を堪能し、大満足で神戸旅を終えることができました。


なお、この3日後にはCD収録を兼ねたレコーディングライブがあったのですが、平日開催だったので無念の不参加。

次のライブは夏ごろに開催予定とのことだったので、こちらは参加しようと今から楽しみにしています。


今回のまとめ

本題のはずが、ライブの話が一番あっさりしてたな・・・。

神戸旅、かなり楽しかったです。

今回のラーメン屋さん以外にも気になるお店があったり、もちろん中華街にも惹かれるものがあったので、近々また行ってみようと思っております。


そしてアカペラに興味を持った方がいれば、宝船だけでなく、ハモネプでもペンタトニックスでも、聞いてみていただきたい。

すべて声だけで表現している人たちですが、衣装やメイク、振り付け、口元の動きやアイコンタクトなどなど、耳だけでなく目に見える部分でも引き込まれる要素は多いです。
(特にペンタトニックスのPVは、メイクや衣装の奇抜さが最高にクールでかっこいいですよ!)

なのでアカペラを楽しむ際は、ライブに行くなり、YouTubeでPVを見るなり、ぜひとも歌っている人が見える方法で楽しむことオススメします。


ではでは、そんな感じで!