ぱいたんイズム

とあるゲームプランナーが思いつくまま書くブログ

【転職】自分の人生に向き合うため、ゲーム会社を辞めました

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しばらく転職活動してました

こんにちは、ぱいたん(@paitanblog)です!

気づけば、最後の更新から約半年。
ここしばらく更新できておらず、読者登録してくださっている皆さんにはご無沙汰しております。

心配してくださっていた場合はスミマセン。
ちゃんと元気です!

タイトルの通り、しばらく転職活動してました。
皆さんへのご報告も兼ねて、転職に至った経緯や考えたことを書き残しておこうと思います。

仕事中心の人生に限界を感じていた

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読者登録していただいている方はご存知かもしれませんが、僕はゲーム会社に務めていました。

僕が務めていた会社はスタッフもあまり多くなく、いわゆる中小企業と呼ばれる会社でした。

ゲーム会社での仕事(=ゲームクリエイター)といえば、最近では『子供の憧れの職業』とされることも少なくないですが、それ以上に『労働環境の過酷さ』も広く知られています。

激務、薄給、心を病む人が後を絶たない・・・

そんなイメージが根強いことも知っていますし、まぁぶっちゃけ完全否定はできません。

僕も例に漏れず、過酷な環境の中で働きづめでした。

開発人員に見合わない作業量、

残業前提のスケジュール、

残業しない日がない一週間、

仕事優先が当然という感覚の先輩、

定時帰りをあきらめた後輩、

お世辞にも良好とはいえない人間関係、

ドロドロと息苦しさが渦巻く職場。


寝不足で吐き気を催しながら朝起きて、

すぐに支度をして家を飛び出し、

毎日のように残業して、

日付が変わる頃に帰宅し、

心ここにあらずの状態で夕飯を食べ、

死んだ魚のような目でお風呂に入り、

同棲している彼女との会話もそこそこに、

翌日の仕事のために眠る。


憧れの業界でのゲーム開発はいつの間にか惰性になり、

やりがいは失われ、

仕事をしている意味や、

生きている理由がわからなくなり、

大好きだったゲームも楽しめなくなり、

ズタズタにメンタルをやられ、

最終的に、会社に行くことが難しくなりました。

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連日の不規則な生活により、気づけば体重も10kg増。

毎日10時間以上座りっぱなしで、食事の時間も深夜になりがち・・・という日々なので当然ですが、久々に体重計に乗ってビックリしました。

そんな状態のまま数か月間は仕事を続けてきましたが、ちょうど仕事の節目がきたので退職を決意。

まだまだゲーム業界に未練はありつつも、自分の心がバキバキ、グチャグチャと壊れていく生活に限界を感じ、逃げ出すように退職の手続きを済ませました。

ゲーム業界を去ろうと思った

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ゲーム会社から逃げ出すにあたり、これを機に「ゲーム業界から身を引こう」と決めていました。

正直、まだまだゲーム開発に未練はありましたが、その気持ちを捨ててでも状況を改善したいという思いが強かったからです。

残業が少ない会社で、プライベートで趣味にも時間を割ける人生を送りたい。

今まで満足に時間を取れなかった彼女と、ゆっくり話をするだけの余裕が欲しい。

高給取りにならなくてもいい。

興味のない仕事でもいい。

ゲーム業界以外で、ただ平穏にプライベートを楽しむ余裕が欲しい。

そんな仕事があれば、それでいい。


そう思っていました。

実際に退職するまでは。

アラサー社畜、ついに退職する

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晴れて無職となってからしばらくは、何も手につかず、ただダラダラと過ごす日々。

仕事や時間に縛られず日常を過ごすうち、僕の心も徐々に回復していきました。
(この時期も結構しんどかったですが・・・)

しかし、何の考えもなく勢いで退職したので、転職先が決まっていません。

そうなると、特に不安なのが金銭面。
彼女も働いてくれていますが、僕の収入が家計の2/3近くを占めていました。

自己都合退職なので、失業保険もすぐにはもらえません。

彼女もさぞ先行きが不安だったことだろうと思いますが、転職の道を選ぶ僕の考えを尊重し、後押ししてくれました。

貯金も少しあるし、私が頑張って支えるから。
自分のペースで、納得いく仕事を探してね。

なんとありがたいお言葉か。
こんなん泣くわ。
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とりあえずお金が必要なので、次の仕事を探すことは急務。

転職サイトを片っ端からチェックし、とにかく業種・職種を絞らず職探しをしました。

学生時代からゲーム業界だけを見据えて生きてきた僕にとって、ゲーム開発以外の仕事は本当に未知の世界。

自分の趣味を仕事にできる、テーマパークに関わる仕事はどうか。
業務で得意としていたExcelの知識を生かせる、事務系の仕事はどうか。

しばらく悩み続けていましたが、自分の中で「これだ!」と思える仕事を見つけることはできませんでした。

どんな仕事にも魅力を感じず、やる気も起きず、

これってまさか、心がぶっ壊れた廃人になってしまったんじゃ・・・

と不安に思ったこともありましたが、最終的には、まだまだ僕が憧れのゲーム業界を捨てきれず、やり残した感があったからだと気づきました。

まだまだゲーム業界で頑張りたい

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自分の中で『ゲームを作る』ということへの憧れやこだわりが捨てきれないことに気付いてからは、他業種で転職先を探すことをやめ、ゲーム業界への復帰を目指しました。

新卒の頃を含めれば、これが3回目の就職活動です。

自分が本当に行きたい環境は、譲れない条件は、やりたいことは何か。
これまでとは比べ物にならないほど真剣に企業研究し、志望度の高い企業を選定。

「数うちゃ当たる!とにかくゲーム業界に入りたい!」ではなく、
「この会社で働きたい!自分の人生を良いものにしたい!」という思いで面接に臨みました。

正直、ゲーム業界への復帰は大きな賭けでした。

また同じような環境だったら・・・という不安はもちろんのこと、ゲーム業界(およびゲーム開発者)というのは、日進月歩で開発技術が発展するなど、移り変わりが激しい業界です。

そのため、ここで一度ゲーム業界を離れて数年後に「いやー、やっぱりゲーム作りたいわ」と簡単に戻ることが難しいことはわかっていました。

そして、もし業界を去るならば、世間的には他業種への転職のボーダーラインとされる『アラサー』という年齢を考慮すると、このタイミングは逃したくない。

ゲーム開発者としての人生を続けるか、それとも退くか、とても大きな決断でした。

ただ、いわば自分は一度死んだ身。
どうせやるなら、最後に大きな賭けに出て、人生をかけた大勝負をしてやろうと思ったわけです。

その結果、最も志望度が高かった企業から内定を頂き、僕は再びゲームクリエイターとして働くことになりました。

しんどい経験も、少なからず糧になる

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というわけで、新しい環境でゲームクリエイターとして再始動することになりました。

小さな頃からの憧れを捨てきれず、悩み抜いた果てに出した答えなので、後悔はありません。

すでに勤務を開始していて、待遇面や人間関係などの環境も良好。
前の会社を辞めて生活リズムが正常になったおかげか体重も6kgほど落ち、心も身体も、今はとてもスッキリ晴れやかです!

思い切った決断でしたが、自ら環境を変えることの大切さ、そして難しさを実感できた良い経験でした。

気持ちも新たに、ブロガー活動も再開します。
今後とも当ブログをよろしくお願いします!