ぱいたんイズム

とあるゲームプランナーが思いつくまま書くブログ

大阪北部地震。 僕は避難所で元気にしてますのでご心配なく。

こんにちは、ぱいたん(@paitanblog)です。

6月18日、朝。
ワールドカップ観戦を朝まで楽しんで、会社に行く前にちょっと横になって休もうかな〜...なんて思っていた矢先のこと。

なんの前触れもなく、誰かにぶん殴られたような大きな地震が発生。



「これ、地震だ。やばい」
と気づくよりも早く、タンスが倒れ、食器棚から食器が飛び出し、スマホから緊急アラートが鳴り響き、一気に非日常が襲いかかりました。

荷物の雪崩によって、玄関ドアへの動線はふさがれました。

冷蔵庫の上に置いていた電子レンジは、電源コードを引きちぎるかと思うほどの勢いで飛びかかってきました。



体感で4〜5秒ほどの強い揺れが収まったとき、ついさっきまで何事もなかった部屋のレイアウトは見る影もありません。

きれいに並べた本も、彼女が大切にしているぬいぐるみも、冷蔵庫の中身も、台所の調味料も、ゲーム機も、パソコンも、何もかもが散乱して足の踏み場も無くなりました。


余震なのか本震なのかもわからず、何が起こったのかと頭の整理をしながらテレビをつけ、被害の規模を確認していると...

ポタッ、ピチャピチャ、ポタッ

と不気味な水音が鳴っていることに気づきました。


テレビを消し、耳をすますと、やはりどこからか断続的にポタポタ、ピチャピチャと水音が聞こえます。


もともと風呂場の蛇口の締まりが悪く、ポタポタと音を立てながら水滴が垂れていることはありましたが、今回は風呂場からではなく、自分が立っている場所の周りから聞こえてきます。


えっ?
何この音...怖っ...


壁の奥か、天井の裏か...?と考えているうち、天井のパネルの継ぎ目から水が染みてきて、やがてボタボタボタッ!と天井のいたるところから雨粒のように水が垂れてきました。


モノの雪崩で動線がふさがれているところへ追い討ちをかけるような漏水。

僕らの行く手を阻んでいる洗濯済みタオルも、フライパンも、買い置きの洗剤も、どんどんびしょ濡れになっていきます。


なぜ天井から水が...?
天井に亀裂が入っていたとしても、天井裏が浸水していたとしても、どちらにしても天井の強度が弱まっていくに違いない。

天井が落ちてくる前に外に出なければと思い、「早く着替えて、カバンを掴んで外に出よう」と彼女に伝え、大切に飾っていたフィギュアだろうがお気に入りの洋服だろうが構わず掻き分け、踏みつけ、ふたりで外へ飛び出しました。



いつも寝ている布団がびちょびちょです。

いつも使ってる弁当箱は、何かに埋もれていたところを踏んで壊しました。

楽しみにしていた未開封のゲームソフトも浸水。

いくつか食器も割れたことでしょう。

片栗粉を入れていた容器は落下の衝撃でフタが取れ、漏水によって水溶き片栗粉になっていました。

火災を警戒してブレーカーを落としてから逃げたので、冷蔵庫・冷凍庫の中身は全滅でしょう。



きれいな復旧なんて二の次、三の次。


まさに作戦は「いのちだいじに」です。




外に出ると、他の家から漏れ出てきた水が川を作り、アパートの一角は崩れ、向かいの建物の窓ガラスが無くなり、どこからか火災報知器が鳴り響き、着替えも中途半端な状態の住人たちが少しずつ集まってきています。


僕らのように慌てて飛び出してきた人もいる中で、しばらくしてからのんびりとゴミ出しついでに出てくる若者もちらほら。

なにやら友人か勤め先かと電話をしながら、「いやー参った参った」というふうに笑いながら話をしている人も見かけます。

そこに僕は引っかかりました。




かつて僕は、あの関東大震災も彼女と一緒に被災した経験があります。

被災した場所はディズニーランド。
地震発生時の対応が世間から賞賛されたことで知られる、あのディズニーランドの中で被災しました。

夢の国の中まで聞こえる石油コンビナートの爆発音や、一歩外に出ると眼前に広がる地割れや液状化、ホテルに戻って新聞やニュース映像を見たときに始めて知る「家が流されるほどの津波」の恐怖...

あんな経験は二度としたくないと強く思った僕は、今回の地震でも本震や二次災害といった、「最悪の事態」に発展することが怖くて仕方がなかったんです。


だから僕は、のんびり余裕を持って写真を撮りながら外に出てくる人、短パンサンダル姿でゴミを出してから家に戻る人、ヘラヘラ笑っている人を見ることが耐えられませんでした。


彼女は「もう笑うしかない状況」という気持ちもわかると言っていましたし、それは僕も理解できる部分ではありますが、
このタイミングで「さっきの地震」「大きかったなー」「ひどい目にあった」と過去形で捉えて油断することの危うさは間違いなくあるだろうと思っています。

今の地震がラストだという確証はなく、さらに大きな被害が発生する可能性があるからです。




あれ、文章にまとまりがなくなってきましたね...
何が言いたいのかわかんなくなってきましたw


今は家の近くの避難所に来て、この文章を書いています。

避難所では、おばあさんがひとりで寝ていたり、家族づれが車で毛布を持ってきたり、状況はさまざま。

家はどんな状況か、何を失ったか、それも人それぞれ違います。

それぞれ違いますが、少なからずみんなつらい思い・怖い思いをしてこの場にいるんだなぁと思うと、「みんな、頑張ろうぜ!」という気持ちが湧いてきます。


すべてが復旧したとしても、布団を買い替え、レンジが壊れていないかチェックし、冷蔵庫の中身を一新して...
かつての平穏を取り戻すまでには、かなりのお金や労力がかかることが容易にわかります。

でも、それでもなんとか日常に戻ることを祈らずにいられません。


本震や二次災害が起こらないことを祈りつつ、今日も楽しみにしていたワールドカップ中継はスマホで見ながら、普段通りのルーチンの中で心を強く持って、非日常を戦い抜こうと決意したのでした。


というわけで、
結局は推敲も何もなく、勢い任せで書いた本当にまとまりのない文章でした。お許しください。
とりあえず、僕はケガもなく元気です。

今回の地震をキッカケに初めて知り合った隣人と情報交換しながら、不動産屋や水道屋と連絡を取り、現在復旧に向けて動いてもらっています。


今回の地震で被害を被った全ての人に、安全と幸あれと願うばかり。


僕も頑張ります。
みんなで頑張りましょう。

おしまい!