ぱいたんイズム

とあるゲームプランナーが思いつくまま書くブログ

【W杯ロス】FIFAワールドカップ2018、日本代表の激闘を振り返るよ

f:id:pai_tan:20180812231624p:plain

こんにちは! ぱいたん(@paitanblog)です。

皆さん、『FIFA ワールドカップ 2018』(以下、ロシアW杯)思いっきり楽しみましたか?

僕は連日連夜の激闘に興奮しまくり&寝不足になりまくりの、充実した1ヶ月間を過ごしました!



これまで何度もW杯を観てきましたが、ロシアW杯は僕にとって特に記憶に残る大会になりました。

なぜかというと、楽しく盛り上がった思い出だけでなく、開幕して間もない頃に大阪北部地震で被災したからです。


▼開幕時


 

▼4日後


テンション最高潮の状態から一気に恐怖のどん底に突き落とされるという、ジェットコースターのような幕開け。

もう二度と経験しないことを祈るばかりです。

いやほんとマジで。



ただ、不幸中の幸いというか、神は僕の「W杯めっちゃ楽しみたい気持ち」を見捨ててはいなかった。


避難所にいてもスマホがあれば観戦できるし、家のテレビも壊れていなかったので、ありがたいことに(メンタルさえ強く持てば)W杯を楽しめる環境は整っていました。

全64試合のうち、なんとか55試合以上(正確には覚えてない)もリアルタイム観戦できたので、技術の進歩と神様の粋な計らいに感謝です。



地震発生直後、ブログやTwitterを通じて心配してくださっていた方、ありがとうございます!

おかげさまで家の片づけもひと段落して、今は元気に過ごしておりますよ!
(まだ小さな地震は頻発しているので、気持ちは落ち着きませんが...)



水害を受けないよう避難させていたPCも無事に掘り出され、落ち着いてブログを書ける環境も戻ってきました。

Twitterではちょこちょこ呟いたりしていましたが、いいかげんブログでもアウトプットしたい欲がムズムズしていたので、今日からまた再始動です!


(閑話休題)


さてさて、地震はさておきロシアW杯。
日本代表のドラマチックな快進撃も印象的でした。

準決勝ぐらいから始まったW杯ロスもいいかげん落ち着いてきたので、思いっきり楽しんだ記念も兼ねて日本代表の頑張りをまとめました。


W杯ロスの方も、そうじゃない方も、一緒に日本代表の激闘を振り返りましょう!


なかなかやるやん、日本代表

6/19 GS第1戦 vsコロンビア

Embed from Getty Images

初戦の相手は、FIFAランク16位のコロンビア代表。

前回大会の得点王ハメス・ロドリゲスなど強力なアタッカーを擁し、下馬評では圧倒的にコロンビア有利とみられていました。


この試合、最大の見どころとなったのは、開始間もない前半3分。

DFラインの裏に抜け出した大迫のシュートをGKが弾き、そのこぼれ球に詰めた香川のシュートを・・・

ペナルティエリア内に戻ってきたコロンビアのDFカルロス・サンチェスが思わず右手でシュートブロック。


ま さ か の 神 の 手 ! !


おそらく、この試合を観ていたすべての人が目を疑い、身を乗り出したであろうシーンですね。

まさかの展開に、僕もテレビに食らいつく勢いで前のめりになりました。


このPKを香川が決め、コロンビア代表は開始早々に1人退場&1失点。

さすがにまだ90分近くあるので油断禁物だと頭では理解しつつも、おそらく日本中が
「あれ?これ、もしかしたら・・・もしかするぞ・・・!」
という予感に沸いた瞬間だと思います。

もちろん僕も大興奮しました。
日本代表の活躍は毎度盛り上がりましたが、おそらく最大瞬間風速を記録したのは、この1点目のシーンで間違いないと思う。

そのあと同点にされたときは逆転負けを確信したけども。



この試合、最終的に2-1で日本がまさかの勝利(失礼)となるわけですが、
「相手が1人少なかったから勝てたんだ」
「ガチンコじゃ勝てなかったはず」

という意見もネットで見かけました。


正直、これに関しては仰る通りだと思うしラッキーだった感は否めないけど、「ハンドしてでも止めないとやばい状況」まで追い込んだ日本の攻撃が評価されるべきだと思っています。

その結果がレッドカードだし、PKもしっかり決めてるし。

どんな形であれ、転がり込んできたチャンスを逃さないのもひとつの勝負強さだと思う。



ちなみに・・・
この試合を観戦したのは、僕が地震で被災した2日後でした。

よく「〇〇選手が次の試合でホームラン打てば、ぼくも手術がんばれる気がする!」みたいな話がありますが、どこか半信半疑というか、それで頑張れたら苦労せんやろなぁという気持ちが若干あったわけです。


でも、いざ自分が被災して窮地に立っだ状態で日本代表のまさかの勝利(失礼)を見たとき、体の奥底からパワーとガッツが湧き上がるような感覚になりました。

もともとスポーツは好きだけど、ここまでスポーツに心を支えられることがあるのかと思うほど、日本代表の健闘には勇気づけられました。

辛い時期を生き抜く力をくれた日本代表には、本当に感謝しかない。


6/25 GS第2戦 vsセネガル

Embed from Getty Images

【2戦目開始時の順位表】

順位 国名 勝点 得失差
1 日本 1 0 0 3 +1
2 セネガル 1 0 0 3 +1
3 ポーランド 0 1 0 0 -1
4 コロンビア 0 1 0 0 -1

2戦目の相手はFIFAランク27位のセネガル代表。
GK川島のパンチングミスによる失点から始まった試合でした。

1戦目の失点シーンでは、かなり批判を受けていた川島。

本来であれば難しいボールもしっかりキャッチできる選手ですが、おそらく1戦目の失点から「とにかくボールをゴールから遠ざけなければ」という意識が働いて、今回のパンチングという判断に至ったのだろうと思います。


もちろん明らかな判断ミスですが、こればっかりは周囲の批判が生んだ失点とも言えそうで、個人的には川島に同情するところもあります。



さて、この試合の印象的なシーンといえば、まずは見事な連携から生まれた乾のゴール。

左サイドを抜け出した長友にピタリと当てる柴崎のロングパス。
そして、長友がエリア内に持ち込んだボールを受けた乾のシュート。

「ベンチから戦況を分析していた本田のアドバイスによって生まれたゴール」として、テレビでもたびたび紹介されたシーンです。



そして、特に印象的なシーンといえばケイスケホンダの「敬礼パフォーマンス」でしょう。

国民の期待を背負って途中出場した直後、見事にゴールを決め、急におどけた表情で敬礼するケイスケホンダ。

あんなん笑うわ。

ちなみにこの2点目のシーン、敬礼パフォーマンスの相棒である岡崎が相手GKと一緒に潰れる泥臭さを見せていた点も、なにげにお気に入りポイント。


強敵セネガルとの一戦、蓋を開けてみれば2-2というめちゃくちゃいい勝負を繰り広げて勝ち点1をゲット。

ぶっちゃけ、ここで勝ち点3を取れなかった時点で雲行きはやや怪しくなりかけましたが、やはり「2点取った!」「負けなかった!」という事実によって日本代表の「今回いけるかも感」は依然として残り続けましたね~。


6/28 GS第3戦 vsポーランド

Embed from Getty Images

【3戦目開始時の順位表】

順位 国名 勝点 得失差
1 日本 1 0 1 4 +1
2 セネガル 1 0 1 4 +1
3 コロンビア 1 1 0 3 +2
4 ポーランド 0 2 0 0 -4

賛否両論、物議醸しまくりのポーランド戦。

なんといっても、終盤の試合展開が印象的でしたね。



1点ビハインドの状況で、試合終了までひたすら消極的にパスを回し続ける日本代表。

同時刻に他会場で行われていたセネガルvsコロンビアの試合状況を確認し、フェアプレーポイントの差により「負けても決勝進出できる」と判断した西野監督の大きな賭けでした。



「こんな試合して、なーにがフェアプレーポイントだ!」
「日本代表、見損なったぞ!」

想像通り、日本代表を批判する声がたくさん上がりました。


もちろん個人的にも、邪道な作戦に思うところは多少あります。

ただ、あの判断を、あの時間帯で、おそらく失敗した時のリスクも覚悟のうえで下した西野監督の勇気は、賞賛に値すると思います。


サッカーのルールをド忘れしたのかと思うほど、急に攻撃をやめた日本代表の狙いに気付いてからの、約10分間。

「そんなのアリか!」という気づきと、

「いや、気持ちはわかるけど・・・」という困惑と、

「もし失敗したら大変なことになるぞ…!」というドキドキで、

試合終了の笛が鳴るまで、他会場の結果が確定するまで、テレビから目が離せませんでした。



いま振り返れば、強敵相手に90分間の大立ち回りを見せた1~2戦目よりも、この3戦目のラスト約10分間が今大会の日本代表の試合でもっともエキサイティングで、まさに「手に汗握る」展開だったと思います。


7/3 決勝T第1戦 vsベルギー

Embed from Getty Images

2018年大会で、僕がもっとも勢いを感じていたチームがベルギー代表でした。

数年前なら「ベルギー相手ならワンチャンあるな」と思えるレベルだったはずなのに、いつのまにやらFIFAランク3位(当時)という看板に恥じない強豪チームに変貌。

日本代表の対戦相手に決まった瞬間の絶望感、マジ半端ないって。(もう古い)



ただ、試合が始まってみれば原口・乾のゴールで深夜の眠気もなんのその。

69分に1点を返されるまで、2点リードした状態でベルギーを焦らせるという、とんでもない展開でした。



正直、テレビに映る「2-0」の表示には現実味がなくて、ずーっと困惑していました。

後半の途中で起きてきた彼女に「いま、2-0でリードしてる...... 日本が...」と伝えたときの、寝ぼけまなこを一気に見開き、おいおいマジかよ嘘だろ...という表情に変わっていく様を忘れられません。



最終的には69分・74分・92分と立て続けに失点して、大逆転負けを喫した日本代表。

勝てば初のベスト16進出というところで、もちろん残念ではあるものの、個人的には非常に満足できる結末だったなーと思っています。



3戦目ではバッシング覚悟で決勝トーナメント進出を目指し、無様な姿で必死につかみ取ったベルギー戦で世界を驚かせました。

もちろんサポーターも手のひらをクルクルさせるのに忙しかった数日間でしたが、最後は本当にかっこよくて、でも悔しくて、「応援していてよかった日本代表」「また応援したくなる日本代表」として終わってくれた感があります。

そういう意味で2018年大会は、日本代表の今後につながる大切なW杯になったなぁと思います。



日本代表のこれから

Embed from Getty Images

日本代表の敗退後、早くもメディアの興味は選手たちの4年後に移るわけですが…

本田圭祐、酒井高徳、そして長年キャプテンを務めた長谷部誠の3名が今大会限りでの代表引退を発表。

(とはいえ、本田は現役としてプレーしながらカンボジア代表のGM就任を発表するなど、相変わらず話題には事欠かない様子)



香川や岡崎などは引き続き代表選手として4年後を目指すことが報道されてますが、現在の日本代表は中心選手の年齢が軒並み30歳前後と比較的高め。

おそらく今後4年間で大きな世代交代が進められ、2022年のカタールW杯をサッカー選手として最も「脂がのっている時期」とされる20代後半で迎える世代の選手が中心となることが予想されます。

この世代に該当し、かつ代表経験もある選手は、ざっとこんな感じ。

FW 浅野拓磨、久保裕也、南野拓実、伊東純也、杉本健勇
MF 中島翔哉、三竿健斗、大島僚太、井手口陽介
DF 昌子源、植田直通、遠藤航
GK 中村航輔

この面々に加えて、30代前半で2022年大会を迎える選手(大迫、武藤、原口、柴崎、山口あたり)がチームを牽引する役割を担えば、案外良い感じのチームになるんじゃね?と期待しています。



世間ではすっかりW杯フィーバーも終了しちゃいましたが、W杯でサッカーに興味を持った人はぜひJリーグも応援してあげてほしいです。


海外組はもちろんですが、国内組の選手も4年後に向けて着実にパワーアップできるよう、Jリーグをガシガシ盛り上げて、日本サッカーのレベルアップにサポーターとして貢献しながらサッカーを楽しんでいけたらハッピーやん?ということです。


W杯をテレビで観戦していた、そこのアナタ!
最寄りのスタジアムに行けば、日本代表の選手が間近でボール蹴っている姿が観られますよ!w




というわけで、次回のW杯は2022年。

「ドーハの悲劇」でおなじみのドーハを首都とする中東の国・カタールで開催されます。


2018年大会では、日本代表が強豪国相手でも「けっこう良い戦いができる」と判明したので、2022年大会も期待せざるを得ません。

ハリルホジッチ氏が急に解任されたり、「オールジャパン」とかいう方針が発表されたりで不安要素も多い日本サッカーですが、まぁしばらくは期待値高めで注目していきましょう…!

いつの日か、W杯を現地で観戦してみたい!